1. 反対咬合とは？子供の歯並びの問題点

2. マウスピース矯正インビザラインによる小児矯正の特徴

3. マウスピース矯正インビザラインで子供の反対咬合は治る？

4. マウスピース矯正インビザラインによる治療中の注意点

1. 反対咬合とは？子供の歯並びの問題点

反対咬合とは、上下の前歯の噛み合わせが逆になり、下の歯が上の歯より前に出てしまっている状態を指します。いわゆる「受け口」とも呼ばれ、歯並びだけでなく、顎の成長や日常生活にさまざまな影響を及ぼすことがあります。以下に、反対咬合の問題点について解説します。

 

①発音への影響

反対咬合のまま成長すると、サ行やタ行などの発音が不明瞭になることがあります。これは舌の動きや空気の通り道が制限されてしまうためです。

 

②咀嚼（そしゃく）の不均衡

前歯が正しく噛み合わないことで、食べ物をうまく噛み切ることが難しくなり、奥歯への負担が大きくなることがあります。これにより、むし歯や歯周病のリスクも高まりやすくなります。

 

③顎の成長に影響する可能性

反対咬合の状態が長引くと、下顎の成長が促進されてしまい、顔のバランスが崩れてしまうこともあります。特に成長期に入る前に適切な治療を行わないと、大人になってからの治療が難しくなるケースもあります。

 

④心理的影響

噛み合わせが気になることで、自信を失ったり、笑顔を控えるようになるお子さんもいるかもしれません。見た目に対する意識が芽生える時期だからこそ、適切なタイミングでの対応が大切です。 反対咬合は、早めに気づき、適切な対応をすることが、将来的な治療の負担軽減につながります。

 
 

2. マウスピース矯正インビザラインによる小児矯正の特徴

 

インビザラインは、透明なマウスピースを用いた歯列矯正の方法です。近年では子供向けの「インビザライン・ファースト」というプログラムが開発され、小児矯正の選択肢の一つとして注目されています。以下に、インビザライン矯正の特徴を解説します。
 

①目立ちにくい透明な装置

透明なマウスピースは装着していても目立ちにくいため、お子さんが周囲の目を気にすることなく治療に取り組める可能性があります。見た目に配慮したい年頃のお子さんにとっては、大きなメリットといえるでしょう。

 

②取り外しが可能で衛生的

インビザラインは取り外しができるため、食事や歯磨きの際にマウスピースを外すことができます。従来のワイヤー矯正のように装置の隙間に食べ物が詰まることがなく、清潔な口腔内環境を保ちやすくなります。

 

③通院回数が少なく済む

マウスピースは治療計画に基づいて複数枚作製され、一定期間ごとに自宅で交換する方式のため、ワイヤー矯正に比べて通院頻度が少なくて済む傾向があります。

 

④成長に合わせた矯正治療

インビザライン・ファーストは成長期のお子さんを対象に設計されており、顎の骨の成長を利用しながら歯並びを整えていくため、自然な成長を活かしながらの治療が期待できます。

 

⑤治療の管理に親の協力が不可欠

マウスピースはお子さん自身が正しく装着・管理する必要があります。そのため、親御さんが装着時間や衛生管理をサポートすることが重要です。 インビザライン・ファーストは、お子さんの生活スタイルや成長段階に合わせて柔軟に対応できる治療方法です。ただし、適応には条件があるため、まずは歯科医院での詳しい診断が必要となります。

 
 

3. マウスピース矯正インビザラインで子供の反対咬合は治る？

 

では、子供の反対咬合はインビザライン・ファーストで改善できるのでしょうか？以下に、適応条件について解説します。

 

①軽度〜中等度の反対咬合であれば改善できる可能性がある

歯の位置や噛み合わせのズレが軽い場合は、インビザライン・ファーストでの矯正が効果的なケースがあります。特に、前歯の軽度な反対咬合は、マウスピースの力で徐々に正常な位置へ誘導することが期待できます。

 

②骨格に原因がある場合は単独治療が難しいことも

反対咬合の原因が骨格的なズレにある場合、インビザライン・ファーストだけでの改善は難しいことがあります。この場合、ワイヤー矯正や外科的処置との併用が必要になることもあります。

 

③治療期間は1〜2年が一般的

インビザライン・ファーストは主に「第1期治療」と呼ばれる乳歯と永久歯が混在する時期に行われる治療法です。歯並びの基礎を整える目的で行われ、多くの場合で治療期間は1〜2年程度が目安となります。ただし、歯や顎の状態によっては、それ以上の期間が必要になることもあります。 子供の反対咬合にインビザラインが適しているかは、歯科医師の診断が鍵となります。

 

 

4. マウスピース矯正インビザラインによる治療中の注意点

 

マウスピース矯正は日常生活に取り入れやすい一方で、治療効果をしっかり得るためには、いくつかの注意点を理解しておく必要があります。 以下に、インビザライン矯正の注意点を解説します。

 

①装着時間を守ることが大切

マウスピースは1日20時間以上の装着が推奨されています。イベントや習い事などで外す場面があっても、できるだけ早く再装着するよう習慣づけが必要です。また、お子さんが装着を忘れないよう、保護者の声かけも重要です。

 

②マウスピースの管理と清掃

マウスピースは毎日清潔に保つことが求められます。水洗いや専用洗浄剤を使ったケアを習慣化し、細菌の繁殖を防ぐことが大切です。衛生管理に不安がある場合は、保護者が一緒に行うようにしましょう。

 

③紛失・破損のリスクへの備え

お子さんがマウスピースを学校や外出先でなくしてしまうこともあります。なくした際にはすぐに歯科医師に相談し、治療の遅れを最小限にとどめる対応を心がけましょう。

 

④食事やおやつのタイミングの工夫

マウスピースは食事中には外す必要があります。間食の回数が多いと、そのたびに着脱・歯磨きが必要になるため、食事の時間管理を工夫して負担を軽減することもポイントです。 子供のマウスピース矯正は、親御さんの協力があってこそ成果が出やすくなります。日々の装着状況の確認や声かけなど、家庭でのサポート体制が治療を順調に進めるポイントです。

 

5. 名古屋市天白区の歯医者 塩釜口駅前歯科・矯正歯科の矯正治療

 

名古屋市天白区にある歯医者「塩釜口駅前歯科・矯正歯科」では、日本矯正歯科学会の矯正認定医監修のもと、患者さんに合わせた矯正治療をご提案しています。安心して治療に取り組んでいただけるよう、目立ちにくいマウスピース矯正「インビザライン」や、ワイヤー矯正など、幅広い選択肢をご用意しています。

 

①日本矯正歯科学会認定医による監修体制

当院の矯正治療は、日本矯正歯科学会の認定医資格を有する歯科医師の監修のもと行います。矯正の知識と技術を積み重ねた歯科医師が、患者さんの口腔状態をしっかり確認しながら、治療計画を立てています。歯並びの見た目だけでなく、噛み合わせや機能面も含めたトータルなアプローチを心がけています。

 

②インビザラインを取り入れた目立ちにくい矯正治療

インビザラインは、透明なマウスピースを用いた矯正方法で、見た目に配慮したい方やライフスタイルを大切にしたい方に選ばれています。取り外しが可能なため、食事や歯磨きのしやすさも特徴のひとつです。3Dスキャンによる治療計画の可視化など、デジタル技術を活用しながら、無理のないステップで治療を進めていきます。

 

③小児矯正にも対応した診療体制

成長期にあわせた小児矯正は、将来の歯並びや噛み合わせの改善につながる可能性があります。当院では、プレオルソや拡大装置、マルチブラケットなどを用い、年齢やお口の状況に応じた提案を行っています。子どもにもわかりやすい矯正治療を心がけています。

 

④子育て世代にやさしい院内環境

小さなお子様連れでも安心して通院いただけるよう、保育士が常駐で、無料託児サービスもございます。キッズルームも完備しており、治療中も子どもが楽しく過ごせる環境を整えています。

 

⑤通いやすい立地と柔軟な診療時間

当院は地下鉄鶴舞線「塩釜口駅」から徒歩30秒の立地にあり、木曜・土曜も夜まで診療を行っています。学校やお仕事帰りにも通いやすく、継続的な治療やメンテナンスがしやすい点も、多くの患者さんにご利用いただいている理由の一つです。院内はバリアフリー設計で、どなたにもやさしい空間づくりを心がけています。

矯正治療をご検討中の方は、お気軽にお問い合わせください。

 
 

監修：医療法人社団 躍心会
理事長　鬼頭 広章

所属学会
　国際インプラント学会 ICOI　Fellow
　日本口腔インプラント学会　会員
　日本歯周病学会　会員
　日本顎咬合学会　会員
　日本デジタル矯正歯科学会　会員
　日本臨床歯科学会 SJCD　会員
　MID-G　理事
　名古屋臨床咬合研究会 NOAH　理事
　K-Project　会員
 
取得資格
　USC（南カリフォルニア大学）JAPANProgram 卒業
　東京SJCDレギュラーコース修了
　OSG（矯正アレキサンダータイポドントコース）修了
　ITIインプラントコース ベーシック、アドバンス修了
　エキスパートハンズオンCAMLOGコース修了
　NOBEL BIOCAREサティフィケート多数取得
　インビザライン矯正 ベーシックコース修了
　5D アドバンスコース修了
　2017年 MID-Gレギュラーコース、マニュアルコース受講
　矯正LASコース受講
　歯周形成外科マイクロアドバンスコース受講
　CSTPC受講
　2021年 ODGC (矯正診断コース)修了
　アライナーオルソドンティクス6デイズコース
　明海大学国際インプラント学会認定コース
　ハーバード大学歯学部日本CEコース
 
認定医
　日本デジタル矯正歯科学会
　日本顎咬合学会