小児矯正は、お子様の成長期を利用して行うことで、将来的な歯並びの問題を未然に防ぐことができます。
成長期に矯正治療を開始することで、顎の発育を促進し、歯の位置を自然に誘導することが可能です。
大掛かりな治療を避け、よりスムーズに美しい歯並びを実現します。
小児矯正のメリット
自然な歯並びの実現
小児矯正治療は、成長過程にある顎の発育をコントロールすることで、自然な歯並びを実現することが可能です。
子どもの歯や顎は成長とともに変化するため、この時期に矯正を行うことで、顎の発育を正しい方向に導くことができます。
歯が自然に理想的な位置に移動し、成人矯正よりも簡単かつ短期間で美しい歯並びを手に入れることができます。
例えば、プレオルソやリンガルアーチといった小児矯正装置を使用することで、歯並びや咬み合わせの問題を早期に解決することができます。
これらの装置は、成長期の子どもに適したデザインと機能を持ち、装着感も良好です。
特に、プレオルソはシリコン素材でできており、装着感が良いため、お子様が苦労せずに使用できます。
将来的な矯正治療の必要性を軽減
小児期に矯正治療を行うことで、将来的な歯並びの問題を予防できます。
成長期に顎の発育を正しく誘導することで、歯の移動がスムーズになり、大掛かりな矯正治療の必要性を軽減します。
早期治療により、顎の成長をコントロールし、歯が自然に理想的な位置に移動するため、成人期においても歯並びが安定します。
特に、拡大床矯正装置やマルチブラケットシステム（パラジウムブラケット）は、成長期における歯並びや咬み合わせの問題を効果的に解決します。
拡大床矯正装置は、乳歯から永久歯に切り替わるタイミングで使用し、歯列を広げることで将来的な歯並びの問題を予防します。
治療期間は1〜2年で、月に一度の調整が必要です。
パラジウムブラケットは、金属アレルギーが少なく、耐久性に優れているため安心して使用できます。
お子様に優しい治療環境
当院では、お子様がリラックスして治療を受けられるよう、楽しい治療環境を整えています。
キッズ向け電動歯ブラシやフッ化物塗布トレイを使用し、治療中も快適に過ごせるよう工夫しています。
お子様が治療に対して抵抗感を持たず、積極的に治療を受け入れることができます。
また、デジタルX線システムを導入し、放射線量を抑えた安全な診断を提供しています。
デジタルX線システムは、従来のフィルムタイプのX線装置に比べて放射線量が非常に少なく、お子様の健康に配慮した診断が可能です。
さらに、当院ではお子様が楽しく通院できるよう、院内環境にもこだわっています。
治療室には明るくカラフルなデザインを取り入れ、待合室にはお子様が遊べるスペースを設けています。
こうした取り組みにより、お子様がリラックスして治療を受けられる環境を提供しています。
矯正治療における
1期治療と2期治療
矯正治療は、特に子どもにおいて、1期治療と2期治療の2段階に分けて行われることが一般的です。
これらの段階は、それぞれ異なる目的と治療内容を持ち、効果的に歯並びや咬み合わせの問題を解決するために重要です。
1期治療：早期治療
対象年齢
1期治療は、主に混合歯列期（乳歯と永久歯が混在している時期）に行われます。
一般的には6歳から10歳くらいまでのお子様が対象です。
目的
1期治療の主な目的は、顎の成長をコントロールし、永久歯が正しく並ぶためのスペースを確保することです。
この段階では、以下のような問題を早期に対処します。
- 上顎や下顎の成長不全や過成長
- 永久歯が正しく生えてくるためのスペース不足
- 指しゃぶりや舌癖などの悪習慣の改善
治療内容
1期治療では、プレオルソや拡大床矯正装置、リンガルアーチなどの装置を使用します。
これらの装置は、顎の成長を正しい方向に導き、歯が正しく並ぶスペースを作るために効果的です。
治療期間と頻度
1期治療の期間は、一般的に6ヶ月から2年程度です。
月に一度の頻度で調整やチェックを行います。
2期治療：本格的な矯正治療
対象年齢
2期治療は、主に永久歯がすべて生え揃った後、通常は11歳以降の思春期から成人までが対象です。
目的
2期治療の主な目的は、永久歯を理想的な位置に移動させ、最終的な歯並びや咬み合わせを改善することです。
この段階では、以下の問題を解決します。
- 歯並びの不正
- 噛み合わせの問題（オーバーバイト、アンダーバイト、クロスバイトなど）
- 美しい歯並びと健康的な噛み合わせの実現
治療内容
2期治療では、マルチブラケットシステム（パラジウムブラケット）やインビザラインなどの本格的な矯正装置を使用します。
マルチブラケットシステムは、歯の表面にブラケットを装着し、ワイヤーで結びつけて歯を動かす方法で、多くの症例に対応可能です。
インビザラインは、透明なマウスピースを使用した矯正装置で、見た目が気になる方にも適しています。
治療期間と頻度
2期治療の期間は、症例によりますが、一般的に1年から3年程度です。
月に一度の頻度で調整やチェックを行います。
矯正装置の種類
プレオルソ
プレオルソは、子どもの矯正治療において効果的な装置です。
プレオルソは熱可塑性のプラスチック製で作られており、既製品であるため歯型を取る必要がありません。
そのため、装着感が非常に良く、お子様が苦労せずに使うことができます。
プレオルソは、中度時間と就寝時に装着することで効果を発揮し、口唇や舌を正しく使うためのトレーニングにもなります。
治療期間は6ヶ月から1年半、治療頻度は月に1回のペースです。
プレオルソはI期治療に適しており、取り外しが可能なため、お子様自身で簡単に管理できます。
シリコン素材を使用しており、装着時の違和感も少ないです。
また、プレオルソと筋機能訓練（MIT）を組み合わせた治療も効果的です。
見た目がほとんど気にならないため、学校や友達との生活にも影響が少なく、お子様の矯正治療をスムーズに進めることができます。
マルチブラケットシステム
（パラジウムブラケット）
マルチブラケットシステムは、多くの症例に対応できるため、幅広い歯並びの問題に適しています。
歯の表面にブラケットを装着し、ワイヤーで結びつけて歯を動かす矯正方法で、治療の進行が目に見える形で確認できるため、治療のモチベーションを保ちやすいです。
特にパラジウムブラケットは、金属アレルギーが少なく、耐久性に優れた素材で作られているため、安心して使用できます。
このシステムは、歯をしっかりと固定し、効果的に矯正を行うために設計されています。
治療期間は症例によりますが、数ヶ月から数年にわたることが一般的です。
治療頻度は月に1回程度の調整が必要です。
このシステムを使用することで、歯並びや咬み合わせの問題を根本から改善し、健康な口腔環境を維持することができます。
リンガルアーチ
リンガルアーチは、歯の裏側を通る針金と奥歯の金属製バンドで構成された矯正装置です。
この装置は、部分的な歯の移動や永久歯が生えてくる場所の確保、動かした歯の保定に非常に効果的です。
リンガルアーチはI期治療に適しており、特に見た目が気になる方にとって大きなメリットがあります。
装置が歯の裏側にあるため、装着していることがほとんど見えず、日常生活での見た目の変化を最小限に抑えることができます。
ただし、この装置は固定式であり、取り外しができないため、定期的なメンテナンスと口腔ケアが重要です。
リンガルアーチは、部分的な矯正に非常に適しており、早期に歯並びや咬み合わせの問題を解決するための効果的な選択肢です。
拡大床矯正装置
拡大床矯正装置は、乳歯から永久歯に切り替わるタイミングで使用する矯正装置です。
この装置は、歯列を広げることで、将来的な歯並びの問題を予防するために使用されます。
拡大床矯正装置はI期治療に適しており、見た目も比較的目立たず、取り外しが可能なため、清掃やメンテナンスがしやすいのが特徴です。
金属とプラスチックで構成されており、装着感も良好です。
乳歯から永久歯へのスムーズな移行を促すために、拡大床矯正に合った矯正ブラケットを併用することもあります。
拡大床矯正装置は、歯列の拡大を通じて、健康な歯並びをサポートし、将来的な矯正治療の必要性を軽減するための効果的な方法です。
最後に
小児矯正治療は、成長期を利用して行うことで、将来的な歯並びの問題を予防し、美しい笑顔を手に入れるための重要な治療です。
当院では、プレオルソやマルチブラケットシステム、リンガルアーチ、拡大床矯正装置など、多様な矯正装置を使用し、お子様一人ひとりに最適な治療を提供しています。
健康な歯の発育をサポートし、将来の歯科治療の必要性を軽減するため、ぜひ当院の小児矯正治療をご検討ください。
