1. 小児矯正で使われるプレオルソとは？特徴と治療の流れ

2. 小児矯正のプレオルソ、メリットとデメリットを解説

3. 小児矯正でプレオルソが適応できないケースと注意点

4. 小児矯正でプレオルソを始める前に確認したいポイント

1. 小児矯正で使われるプレオルソとは？特徴と治療の流れ

 
プレオルソとは、成長期の子どもに使用されるマウスピース型の矯正装置です。やわらかい素材でできており、日中の数時間と就寝時に装着することで、歯並びの乱れや噛み合わせ、口呼吸などの癖に働きかけることを目的としています。ワイヤー矯正などの固定式矯正装置と異なり、取り外しが可能な点が大きな特徴です。
 

①対象年齢と使用開始のタイミング

一般的には、永久歯が生え揃う前の6歳～10歳頃に使用が検討されることがあります。顎の骨の成長が活発なこの時期に、自然な成長をサポートする目的で使われることがあります。

 

➁装置の特徴

医療用ポリウレタンなどの柔らかい素材で作られており、装着時の違和感が少ないとされています。既製のサイズをもとに子どもに合ったものを選び、必要に応じて調整される場合もあります。

 

➂治療の流れ

初回診断では、歯並びや噛み合わせ、呼吸の状態などを確認します。その後、装置を選定し、自宅での装着指導が行われるのが一般的です。通院は1～2か月に1回程度で、歯の変化や装着状況を確認することもあります。

 

④目的

歯並びを整えるだけでなく、口呼吸や舌の癖、姿勢の改善を目指すことも含まれているため、成長段階の子どもにとって多方面からのサポートが期待できます。

 

成長期の子どもに合わせた装置の特性を生かし、歯並びだけでなく全体的な発育や習慣の改善にもつなげられる可能性があります。

 
 

2. 小児矯正のプレオルソ、メリットとデメリットを解説

 

 
プレオルソには、生活面での使いやすさや成長を利用しやすいというメリットがありますが、同時に注意すべきポイントもあります。ここでは主なメリットとデメリットを解説します。
 

＜メリット＞

①取り外しができる

食事や歯磨きの際に外せるため、むし歯や歯ぐきのトラブルのリスクを軽減することが期待されます。

 

②違和感が比較的少ない

柔らかい素材で作られており、口腔内での違和感が比較的少ないため、日常生活の中で使いやすい点もメリットといえるでしょう。

 

➂顎の成長を利用しやすい

顎が発達する時期に使用するため、永久歯が並ぶスペースを確保しやすく、将来的な歯並びの改善につながる可能性があります。

 

＜デメリット＞

①装着時間を守る必要がある

プレオルソを外している時間が長いと効果が得られにくいため、子ども自身と家庭での協力が欠かせません。

 

②すべての症例に適応できるわけではない

重度の歯並びの乱れや骨格的な問題には対応できないことがあり、別の治療方法が必要になる場合もあります。

 

このようにプレオルソにはメリットとデメリットがあり、生活習慣や歯並びの状態を踏まえて選択することが大切です。

 
 

3. 小児矯正でプレオルソが適応できないケースと注意点

 

 
プレオルソは多くの子どもに対応しやすい治療法ですが、すべての症例に適しているわけではありません。事前に適応可否を判断し、歯科医師とよく相談することが大切です。ここでは、小児矯正でプレオルソが適応できないケースと注意点を解説します。

 

①骨格に起因する重度の不正咬合

顎のズレや骨格的な問題が大きい場合、プレオルソだけでは十分な効果が得られないことがあります。このような場合は、ワイヤー矯正や外科的処置を含む本格的な治療が必要になる可能性があります。

 

②すでに永久歯が多く生えている場合

プレオルソは、乳歯と永久歯が混在する「混合歯列期」に最も効果を発揮しやすいとされています。永久歯がほぼ生え揃った時期では、プレオルソの効果が限定的になることがあります。

 

③プレオルソの装着が難しい場合

プレオルソは、毎日続けて装着することが治療効果につながるとされています。装置を嫌がる子どもや、生活リズム的に装着の習慣づけが難しい場合は、継続が課題となることがあります。

 

④保護者のサポートが難しいケース

プレオルソは、仕上げ磨きや装着時間の管理など、保護者の協力が重要です。日々の声かけやサポートが難しい場合は、治療効果が安定しないこともあります。

 

⑤習癖の改善がされない場合

口呼吸や舌の位置など、歯並びに影響する癖が残っていると、プレオルソの効果が十分に発揮されない可能性があります。

 

プレオルソの効果は、使用状況や子ども一人ひとりの特性に左右されることがあるため、定期的なチェックや保護者との連携が大切です。

 
 

4. 小児矯正でプレオルソを始める前に確認したいポイント

 

 
プレオルソを始める前には、いくつか知っておきたいポイントがあります。あらかじめ理解しておくことで、不安を減らし、スムーズに治療を始めやすくなります。

 

①歯科医師による診断を受ける

一見歯並びが悪そうに見えても、治療が必要ない場合や、逆に見た目では分かりにくい問題があることもあります。事前の検査や診断を受けることで、適切な治療方針が立てやすくなります。

 

②他の矯正治療との違いを理解する

プレオルソは「本格矯正の代替」ではなく、「早期予防・育成型の装置」です。ワイヤー矯正やマウスピース矯正とは目的や効果が異なるため、混同せずに選択することが大切です。

 

③治療のゴールをイメージする

プレオルソだけで理想的な歯並びを得ることは難しいケースもあります。プレオルソ終了後に本格矯正へ移行する可能性も含めて、長期的な見通しを持っておくとよいでしょう。

 

④費用や通院頻度を確認する

プレオルソによる治療は、保険適用外であることが一般的です。そのため、費用や通院スケジュールをあらかじめ把握しておくことが大切です。無理のない範囲で続けられるかどうかも、事前に検討しておきましょう。

 

⑤家族の協力体制を整える

プレオルソは自宅での装着管理が欠かせないため、保護者による確認や声かけが大切です。生活習慣の見直しも含めて、家族全体で協力できる体制をつくっておくことが望まれます。

 

事前に疑問や不安を解消しておくことで、治療の途中でのトラブルや中断を防ぎ、より良い成果につなげることができるでしょう。

 
 

5. 名古屋市天白区の歯医者 塩釜口駅前歯医者・矯正歯科の矯正治療

 

 
名古屋市天白区にある歯医者「塩釜口駅前歯医者・矯正歯科」では、日本矯正歯科学会の矯正認定医監修のもと、患者さんに合わせた矯正治療をご提案しています。安心して治療に取り組んでいただけるよう、目立ちにくいマウスピース矯正「インビザライン」や、ワイヤー矯正など、幅広い選択肢をご用意しています。

 

①日本矯正歯科学会認定医による監修体制

当院の矯正治療は、日本矯正歯科学会の認定医資格を有する歯科医師の監修のもと行います。矯正の知識と技術を積み重ねた歯科医師が、患者さんの口腔状態をしっかり確認しながら、治療計画を立てています。歯並びの見た目だけでなく、噛み合わせや機能面も含めたトータルなアプローチを心がけています。

 

➁インビザラインを取り入れた目立ちにくい矯正治療

インビザラインは、透明なマウスピースを用いた矯正方法で、見た目に配慮したい方やライフスタイルを大切にしたい方に選ばれています。取り外しが可能なため、食事や歯磨きのしやすさも特徴のひとつです。3Dスキャンによる治療計画の可視化など、デジタル技術を活用しながら、無理のないステップで治療を進めていきます。

 

➂小児矯正にも対応した診療体制

成長期にあわせた小児矯正は、将来の歯並びや噛み合わせの改善につながる可能性があります。当院では、プレオルソや拡大装置、マルチブラケットなどを用い、年齢やお口の状況に応じた提案を行っています。子どもにもわかりやすい矯正治療を心がけています。

 

④子育て世代にやさしい院内環境

小さなお子様連れでも安心して通院いただけるよう、保育士が常駐で、無料託児サービスもございます。キッズルームも完備しており、治療中も子どもが楽しく過ごせる環境を整えています。

 

➄通いやすい立地と柔軟な診療時間

当院は地下鉄鶴舞線「塩釜口駅」から徒歩30秒の立地にあり、木曜・土曜も夜まで診療を行っています。学校やお仕事帰りにも通いやすく、継続的な治療やメンテナンスがしやすい点も、多くの患者さんにご利用いただいている理由の一つです。院内はバリアフリー設計で、どなたにもやさしい空間づくりを心がけています。

 

矯正治療をご検討中の方は、お気軽にお問い合わせください。

 

監修：医療法人社団 躍心会
理事長　鬼頭 広章

所属学会
　国際インプラント学会 ICOI　Fellow
　日本口腔インプラント学会　会員
　日本歯周病学会　会員
　日本顎咬合学会　会員
　日本デジタル矯正歯科学会　会員
　日本臨床歯科学会 SJCD　会員
　MID-G　理事
　名古屋臨床咬合研究会 NOAH　理事
　K-Project　会員
 
取得資格
　USC（南カリフォルニア大学）JAPANProgram 卒業
　東京SJCDレギュラーコース修了
　OSG（矯正アレキサンダータイポドントコース）修了
　ITIインプラントコース ベーシック、アドバンス修了
　エキスパートハンズオンCAMLOGコース修了
　NOBEL BIOCAREサティフィケート多数取得
　インビザライン矯正 ベーシックコース修了
　5D アドバンスコース修了
　2017年 MID-Gレギュラーコース、マニュアルコース受講
　矯正LASコース受講
　歯周形成外科マイクロアドバンスコース受講
　CSTPC受講
　2021年 ODGC (矯正診断コース)修了
　アライナーオルソドンティクス6デイズコース
　明海大学国際インプラント学会認定コース
　ハーバード大学歯学部日本CEコース
 
認定医
　日本デジタル矯正歯科学会
　日本顎咬合学会