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子どもの歯並びは、顎の成長や生活習慣の影響を受けやすく、放置すると将来的に噛み合わせの不調や発音への影響が出ることもあります。小児矯正にはいくつかの方法がありますが、その中でも「ワイヤー矯正」は、歯を細やかに動かしやすい治療法といわれています。マウスピース型の矯正装置に比べ、歯のコントロール性が高い一方で、注意点もあります。
今回は、小児期に行うワイヤー矯正の目的や流れ、メリット・デメリット、マウスピース矯正との違いを名古屋市天白区の歯医者 塩釜口駅前歯医者・矯正歯科が解説します。
1. 小児矯正でワイヤーを使う目的と治療の流れ
小児矯正におけるワイヤー矯正は、永久歯が生え揃う前後の時期を目安に、歯並びや噛み合わせを整えることを目的に行われることがあります。乳歯と永久歯が混在する時期に行うことで、顎の成長を正しい方向へ導く効果も期待できます。
①歯並びを整え、噛み合わせを改善する
ワイヤー矯正では、ブラケットと呼ばれる小さな装置を歯の表面に装着し、そこにワイヤーを通して歯を少しずつ移動させます。これにより、歯の位置や角度を細かく調整しやすくなります。
②成長期のバランスを整える
子どもの顎は成長途中であるため、矯正治療を通じて骨の発達を促し、噛み合わせ全体のバランスを整えられる可能性があります。早期に対応することで、成人矯正よりも自然な形での改善が期待できます。
➂治療の一般的な流れ
まず歯科医師が検査・診断を行い、治療計画を立てます。装置を装着した後は、月1回程度の通院でワイヤーの調整を行い、歯を少しずつ移動させます。治療期間には個人差がありますが、およそ1年半〜3年が目安とされています。
④保定期間の重要性
歯を動かした後は、歯が元の位置に戻らないよう「リテーナー」と呼ばれる保定装置を装着することがあります。およそ2〜3年の保定が必要とされています。
ワイヤー矯正は、歯並びや噛み合わせを整えつつ、成長期の顎の発達や口腔内全体のバランスも考慮した治療といえるでしょう。
2. 子どものワイヤー矯正の主なメリット
ワイヤー矯正は、長年にわたり幅広い症例で行われてきた治療方法です。ここでは、子どものワイヤー矯正の主なメリットについて解説します。
①複雑な歯並びにも対応しやすい
歯のねじれや重なりなど、歯並びの乱れが大きい場合にも対応しやすいとされています。歯1本ずつに力を加えて調整する構造のため、歯の動きを比較的細かくコントロールしやすい点が特徴といえます。
➁治療の予測が立てやすい
歯科医師が直接ワイヤーを調整する仕組みのため、歯の動きを把握しやすく、計画に沿って進めやすい傾向があります。
➂装着時間を気にせず進めやすい
ワイヤー矯正は装置が固定されているため、マウスピース矯正のように自己管理で装着時間を調整する必要がなく、常に歯に力をかけやすい点が特徴です。そのため、計画的に治療を進めやすいといえます。
④顎の成長を考慮した調整がしやすい
小児期の成長を利用して歯の位置を整えることで、歯を無理に動かすのではなく、発育のバランスに合わせた調整が行われる場合があります。
ワイヤー矯正は、歯の大きな移動が必要な症例にも用いられることがあり、長期的な視点で歯並びを整える方法の一つとして選択されることがあります。
3. 子どものワイヤー矯正のデメリットと注意点
ワイヤー矯正は多くの症例に対応しやすい一方で、注意すべきデメリットやリスクもあります。子どもが治療を始める前に、保護者の方が十分に理解しておくことが大切です。
①装置が目立ちやすい
ブラケットやワイヤーは歯の表面に装着するため、目立つことがあります。透明や白色の装置を選ぶことで目立ちにくくなる可能性もありますが、完全に隠すことは難しいとされています。
②ワイヤー装置に食べ物が残りやすい
ワイヤーの周りには食べかすが付着しやすく、むし歯や歯ぐきの炎症につながることがあります。歯間ブラシやタフトブラシなどを使った丁寧な清掃が欠かせません。
③定期的な通院が必要
ワイヤー矯正では定期的な調整が必要です。通院を怠ると治療計画に影響する場合があるため、スケジュールの管理も大切です。
④食事や生活に制限があることも
硬い食べ物や粘着性の高い食品は、装置の破損につながることがあります。治療中は食事内容や生活習慣に気をつけることが重要です。
ワイヤー矯正は多くの症例に対応しやすいですが、こうしたデメリットや注意点を理解したうえで、歯科医師と相談しながら治療を進めることが大切です。
4. 子どものワイヤー矯正とマウスピース矯正の違い
子どもの矯正治療には、ワイヤー矯正のほかにマウスピース矯正と呼ばれる方法もあります。どちらの治療にも特徴があり、子どもの年齢や歯並びの状態によって適した方法が異なるとされています。
①治療の仕組み
ワイヤー矯正は、ブラケットとワイヤーで歯を少しずつ動かす方法です。マウスピース矯正は、透明の取り外し式装置を数週間ごとに交換しながら歯を移動させるため、装着時間の自己管理が重要です。
②見た目や装着感
マウスピース矯正は目立ちにくく、取り外しができるため食事や歯磨きがしやすいとされています。一方、ワイヤー矯正は取り外せないため清掃に手間がかかりやすいですが、常に歯に力がかかる状態を保ちやすい傾向があります。
③適応範囲や通院
軽度の歯並びにはマウスピース矯正が用いられることがありますが、歯のねじれや大きなずれがある場合はワイヤー矯正が選ばれることもあります。ワイヤー矯正に比べて、マウスピース矯正は通院が少なく済むことがありますが、装着時間を守る自己管理が必要です。
どちらの治療にも特徴があるため、歯並びの状態や生活習慣をふまえ、歯科医師と相談して適した方法を選ぶことが大切です。
5. 名古屋市天白区の歯医者 塩釜口駅前歯医者・矯正歯科の矯正治療
名古屋市天白区にある歯医者「塩釜口駅前歯医者・矯正歯科」では、日本矯正歯科学会の矯正認定医監修のもと、患者さんに合わせた矯正治療をご提案しています。安心して治療に取り組んでいただけるよう、目立ちにくいマウスピース矯正「インビザライン」や、ワイヤー矯正など、幅広い選択肢をご用意しています。
①日本矯正歯科学会認定医による監修体制
当院の矯正治療は、日本矯正歯科学会の認定医資格を有する歯科医師の監修のもと行います。矯正の知識と技術を積み重ねた歯科医師が、患者さんの口腔状態をしっかり確認しながら、治療計画を立てています。歯並びの見た目だけでなく、噛み合わせや機能面も含めたトータルなアプローチを心がけています。
➁インビザラインを取り入れた目立ちにくい矯正治療
インビザラインは、透明なマウスピースを用いた矯正方法で、見た目に配慮したい方やライフスタイルを大切にしたい方に選ばれています。取り外しが可能なため、食事や歯磨きのしやすさも特徴のひとつです。3Dスキャンによる治療計画の可視化など、デジタル技術を活用しながら、無理のないステップで治療を進めていきます。
➂小児矯正にも対応した診療体制
成長期にあわせた小児矯正は、将来の歯並びや噛み合わせの改善につながる可能性があります。当院では、プレオルソや拡大装置、マルチブラケットなどを用い、年齢やお口の状況に応じた提案を行っています。子どもにもわかりやすい矯正治療を心がけています。
➃子育て世代にやさしい院内環境
小さなお子様連れでも安心して通院いただけるよう、保育士が常駐で、無料託児サービスもございます。キッズルームも完備しており、治療中も子どもが楽しく過ごせる環境を整えています。
➄通いやすい立地と柔軟な診療時間
当院は地下鉄鶴舞線「塩釜口駅」から徒歩30秒の立地にあり、木曜・土曜も夜まで診療を行っています。学校やお仕事帰りにも通いやすく、継続的な治療やメンテナンスがしやすい点も、多くの患者さんにご利用いただいている理由の一つです。院内はバリアフリー設計で、どなたにもやさしい空間づくりを心がけています。
矯正治療をご検討中の方は、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
小児期のワイヤー矯正は、顎の成長を活かして歯並びや噛み合わせを整えやすい治療法です。複雑な歯列不正にも対応できる場合があり、長期的な安定を目指せる可能性があります。見た目の問題や一時的な痛みなどのデメリットもありますが、保護者がサポートしながら取り組むことで、健やかな口腔内環境の形成につながるでしょう。
小児矯正やワイヤー矯正についてお悩みの方は、名古屋市天白区の歯医者 塩釜口駅前歯医者・矯正歯科までお問い合わせください。
監修:医療法人社団 躍心会
理事長 鬼頭 広章
所属学会
国際インプラント学会 ICOI Fellow
日本口腔インプラント学会 会員
日本歯周病学会 会員
日本顎咬合学会 会員
日本デジタル矯正歯科学会 会員
日本臨床歯科学会 SJCD 会員
MID-G 理事
名古屋臨床咬合研究会 NOAH 理事
K-Project 会員
取得資格
USC(南カリフォルニア大学)JAPANProgram 卒業
東京SJCDレギュラーコース修了
OSG(矯正アレキサンダータイポドントコース)修了
ITIインプラントコース ベーシック、アドバンス修了
エキスパートハンズオンCAMLOGコース修了
NOBEL BIOCAREサティフィケート多数取得
インビザライン矯正 ベーシックコース修了
5D アドバンスコース修了
2017年 MID-Gレギュラーコース、マニュアルコース受講
矯正LASコース受講
歯周形成外科マイクロアドバンスコース受講
CSTPC受講
2021年 ODGC (矯正診断コース)修了
アライナーオルソドンティクス6デイズコース
明海大学国際インプラント学会認定コース
ハーバード大学歯学部日本CEコース
認定医
日本デジタル矯正歯科学会
日本顎咬合学会







