1. 出っ歯にマウスピース矯正は効果がある？

2. 出っ歯のマウスピース矯正、治療期間の目安

3. 出っ歯をマウスピース矯正で改善するメリットと注意点

4. ロゴボ（口元の突出）はマウスピース矯正で改善できる？

1. 出っ歯にマウスピース矯正は効果がある？

出っ歯は、前歯が前方に大きく突き出している状態を指し、専門的には「上顎前突」と呼ばれます。この出っ歯に対してマウスピース矯正は効果があるのかどうか、以下に解説します。

 

①比較的軽度の出っ歯には効果が期待できる

マウスピース矯正は、比較的軽度な出っ歯であれば改善できる可能性があります。歯並びや噛み合わせの状態に応じて、マウスピースで少しずつ歯を移動させ、自然な位置に整えていきます。

 

②重度の出っ歯は難しい場合もある

骨格的な問題が大きい場合や、歯の角度の調整だけでは難しい場合には、マウスピース単独での矯正が難しくなることもあります。この場合は、ワイヤー矯正や外科矯正を併用することが検討されます。

 

③事前の診断が重要

出っ歯の原因は「歯の傾き」「骨格のズレ」「舌癖」などさまざまです。マウスピース矯正の適応かどうかは、歯科医師による精密な診断が不可欠です。

 

④対応できるマウスピースの種類も多様化

近年は、マウスピース矯正の技術が進化し、従来よりも幅広い症例に対応できるマウスピースが登場しています。出っ歯でも、歯の動きの範囲が適応範囲内であれば、マウスピース矯正が選択できる可能性が高まります。

 

⑤治療の途中でプラン変更も可能

矯正治療を進める中で、想定通りに歯が動かない場合でも、途中で治療計画を修正することができる場合もあります。柔軟な対応が可能であるため、まずは歯科医師に相談することが大切です。 出っ歯にマウスピース矯正が適応できるかは、個々の状態により異なります。無理なく理想的な歯並びを目指すためにも、歯科医師による適切な診断が必要です。

 
 

2. 出っ歯のマウスピース矯正、治療期間の目安

 

出っ歯のマウスピース矯正では、どのくらいの期間がかかるのでしょうか。以下に、一般的な目安について解説します。
 

①軽度な出っ歯の場合

歯の傾きのみが原因で骨格に問題がない場合は、比較的短期間で治療が完了する可能性があります。平均すると、6ヶ月〜1年半程度で歯並びの改善が見られることが多いです。

 

②中等度の出っ歯の場合

やや前方への突出が強い場合は、歯の移動距離が大きくなるため、1年半〜2年半程度かかることが一般的です。

 

③骨格的な問題がある場合

上顎の前方突出が著しい骨格性の出っ歯の場合、マウスピース矯正のみでは対応できず、追加の治療や外科矯正が必要になることもあります。その場合、矯正期間はさらに長くなる可能性があります。

 

④歯の移動スピードには個人差がある

歯の動きやすさ、年齢、歯の健康状態によって治療スピードには個人差があります。特に成人矯正の場合、歯の動きがやや遅くなる傾向があります。 治療期間の目安はあくまで参考であり、正確な期間は診断と治療計画によって決まります。開始前に歯科医師と十分に相談し、自分に合ったスケジュールを立てることが大切です。

 
 

3. 出っ歯をマウスピース矯正で改善するメリットと注意点

 

マウスピース矯正には、従来のワイヤー矯正とは異なるメリットが多くありますが、注意点もあります。出っ歯の矯正を考える上で、正しく理解しておくことが重要です。以下に、出っ歯をマウスピースで改善するメリットと注意点をそれぞれ解説します。

 

＜メリット＞

①目立ちにくい

透明なマウスピースは装着していても目立ちにくく、人前に出る機会が多い方や、見た目を気にされる方に適しています。

 

②取り外しができる

食事や歯磨きの際に取り外せるため、日常生活の中でのストレスが少なく、口腔内を清潔に保ちやすいのもメリットです。

 

③金属アレルギーの心配がない

金属を使用しないため、金属アレルギーのある方でも使用することが可能です。

 

＜注意点＞

①自己管理が必要

マウスピースは1日20時間以上の装着が必要ですが、取り外しが可能なため、患者さん自身が装着を怠ると治療効果が得られにくくなります。

 

②適応範囲に限りがある

骨格に大きな問題がある場合や、歯の移動量が非常に大きい場合には、マウスピース矯正だけでは対応できないこともあります。その場合は他の矯正方法を併用する必要があります。

③破損や紛失に注意

マウスピースは精密に作られているため、破損や紛失すると治療の進行に影響が出る可能性があります。取り扱いには十分注意が必要です。 マウスピース矯正には多くの魅力がありますが、治療の成功には「自己管理」と「適切な適応判断」が欠かせません。信頼できる歯科医師と相談し、自分に合った治療方法を選びましょう。

 

 

4. ロゴボ（口元の突出）はマウスピース矯正で改善できる？

 

ロゴボとは、横顔を見たときに口元が突出して見える状態を指します。出っ歯の方に多く見られるこのロゴボは、マウスピース矯正で改善できるのでしょうか。以下に、ロゴボにマウスピース矯正が適しているかについて詳しく解説します。

 

①歯の傾きが原因なら改善が期待できる

ロゴボの原因が「前歯の傾き」によるものであれば、マウスピース矯正によって改善できる場合があります。前方に傾いている前歯を内側に倒すことで、口元が引っ込み、横顔の印象がすっきりする可能性があります。

 

②骨格が原因の場合は難しいことも

上顎そのものが前方に出ているなど、骨格的な問題が主な原因の場合は、マウスピース矯正だけでの改善は難しいことがあります。この場合、ほかの選択肢を検討する必要があります。

 

③軽度のロゴボなら改善できる可能性も

「ほんの少し口元が気になる」程度のロゴボであれば、マウスピース矯正のみで大きな変化を感じられることが多いです。特に若年層では歯の動きが良いため、改善しやすい傾向があります。

 

④事前の横顔チェックが重要

マウスピース矯正の治療計画には、正面だけでなく横顔のバランスを確認することが重要です。歯科医師が事前にシミュレーションを行い、口元の変化を予測して治療計画を立てます。

 

⑤最終的な仕上がりにリテーナーが影響する

矯正後に使用するリテーナー（保定装置）は、歯並びだけでなく口元の形を維持する役割も果たします。リテーナーの使用を怠ると、せっかく改善したロゴボが元に戻るリスクがあるため、指示された期間は必ず使用することが大切です。 ロゴボに悩んでいる方は、マウスピース矯正による改善が可能かどうか、事前に歯科医院で相談するとよいでしょう。

 

5. 名古屋市天白区の歯医者 塩釜口駅前歯医者・矯正歯科の矯正治療

 

名古屋市天白区にある歯医者「塩釜口駅前歯科・矯正歯科」では、日本矯正歯科学会の矯正認定医監修のもと、患者さんに合わせた矯正治療をご提案しています。安心して治療に取り組んでいただけるよう、目立ちにくいマウスピース矯正「インビザライン」や、ワイヤー矯正など、幅広い選択肢をご用意しています。

 

①日本矯正歯科学会認定医による監修体制

当院の矯正治療は、日本矯正歯科学会の認定医資格を有する歯科医師の監修のもと行います。矯正の知識と技術を積み重ねた歯科医師が、患者さんの口腔状態をしっかり確認しながら、治療計画を立てています。歯並びの見た目だけでなく、噛み合わせや機能面も含めたトータルなアプローチを心がけています。

 

②インビザラインを取り入れた目立ちにくい矯正治療

インビザラインは、透明なマウスピースを用いた矯正方法で、見た目に配慮したい方やライフスタイルを大切にしたい方に選ばれています。取り外しが可能なため、食事や歯磨きのしやすさも特徴のひとつです。3Dスキャンによる治療計画の可視化など、デジタル技術を活用しながら、無理のないステップで治療を進めていきます。

 

③小児矯正にも対応した診療体制

成長期にあわせた小児矯正は、将来の歯並びや噛み合わせの改善につながる可能性があります。当院では、プレオルソや拡大装置、マルチブラケットなどを用い、年齢やお口の状況に応じた提案を行っています。子どもにもわかりやすい矯正治療を心がけています。

 

④子育て世代にやさしい院内環境

小さなお子様連れでも安心して通院いただけるよう、保育士が常駐で、無料託児サービスもございます。キッズルームも完備しており、治療中も子どもが楽しく過ごせる環境を整えています。

 

⑤通いやすい立地と柔軟な診療時間

当院は地下鉄鶴舞線「塩釜口駅」から徒歩30秒の立地にあり、木曜・土曜も夜まで診療を行っています。学校やお仕事帰りにも通いやすく、継続的な治療やメンテナンスがしやすい点も、多くの患者さんにご利用いただいている理由の一つです。院内はバリアフリー設計で、どなたにもやさしい空間づくりを心がけています。

矯正治療をご検討中の方は、お気軽にお問い合わせください。

 
 

監修：医療法人社団 躍心会
理事長　鬼頭 広章

所属学会
　国際インプラント学会 ICOI　Fellow
　日本口腔インプラント学会　会員
　日本歯周病学会　会員
　日本顎咬合学会　会員
　日本デジタル矯正歯科学会　会員
　日本臨床歯科学会 SJCD　会員
　MID-G　理事
　名古屋臨床咬合研究会 NOAH　理事
　K-Project　会員
 
取得資格
　USC（南カリフォルニア大学）JAPANProgram 卒業
　東京SJCDレギュラーコース修了
　OSG（矯正アレキサンダータイポドントコース）修了
　ITIインプラントコース ベーシック、アドバンス修了
　エキスパートハンズオンCAMLOGコース修了
　NOBEL BIOCAREサティフィケート多数取得
　インビザライン矯正 ベーシックコース修了
　5D アドバンスコース修了
　2017年 MID-Gレギュラーコース、マニュアルコース受講
　矯正LASコース受講
　歯周形成外科マイクロアドバンスコース受講
　CSTPC受講
　2021年 ODGC (矯正診断コース)修了
　アライナーオルソドンティクス6デイズコース
　明海大学国際インプラント学会認定コース
　ハーバード大学歯学部日本CEコース
 
認定医
　日本デジタル矯正歯科学会
　日本顎咬合学会